花粉症が引き金となる、「花粉・食物アレルギー症候群」が増えています。あなたはアレルギー症状のリスクに気付き、重症になるのを防ぐ方法を知っていますか。
例えば、口に違和感があればすぐにでも受診して欲しいのです。近年明らかになったことがあるのですが、豆乳やもやしなどの一部の食品で、重症化する例があるようなのです。
「アレルギー検査をすればすぐに分るんじゃないの?」実は、そうならなかったから、重症化する例が近年明らかになったのです。
日本の食物アレルギー有病率は乳児で約5%から10%、幼児で約5%、学童期以降は1.5~3%と考えられています。
学童期というのは、6歳から12歳の時期をいいますが、体が強くなるにつれアレルギーの有病率は少なくなってきています。
食べてから数分くらいで症状のでる食物に鶏卵、牛乳、小麦があります。症状としては皮膚症状が多く見られるのです。
いろんなケースがあると思うのですが、花粉症が引き金になり、花粉・食物アレルギーをおこした60代の方の例があります。
その方は焼きそばを食べて、口のなかにかゆみ、イガイガ感が出て、顔がはれるほどになってしまったそうです。実は、10年以上前にビワを食べてアレルギーがでたそうです。
なので自分は果物アレルギーと思い込み、食べられない果物が増えたそうです。ここに、危険に気付けない要因のひとつがあります。
それは自分で判断してしまったということです。「私は果物アレルギー」なぜなら、果物を食べてアレルギーがでたから。
アレルギーと思ったのならば、そこが病院へ行くタイミングだったといえるでしょう。10年前に病院に行っておけば、解決した話だと思っていませんか?
実は、あまり知られていなかったことを隠れみのにしていたのが、この花粉症の怖さであり、「花粉・食物アレルギー症候群」を発見に至らなかった理由の1つでもあります。
通常は口や喉の軽い症状で済むのですが、豆乳やもやしなどの一部の食品で「アナフィラキシー」
(血管拡張(これに伴う血圧低下)と血流から組織への体液漏出(これに伴う血流量低下)を引き起こし、これらが影響してショック症状を呈する。体液が肺胞に漏出することもあり、これが肺水腫を引き起こす)
と呼ばれる全身症状がでる例が明らかになってるのですね。そのアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)は「グリエム4」この原因物質(アレルゲン)の特徴は一般的な検査では見つけにくいということです。
ここで話を整理しますが、60代の方は花粉症(カバノキ科ハンノキ)60代が食べた焼きそばの中に、大豆を発芽させた豆もやしが入っていた。
大豆にはハンノキのアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)とよく似ている原因物質(アレルゲン)が含まれていた。
それこそが、グリエム4なのです。ビワや一部の果物の原因物質(アレルゲン)はハンノキのアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)とよく似ていたから症状がでた。(グリエム4ではない)
グリムエ4は熱や加工にやや強い為、豆乳や軽く火を通したもやしだとアレルギーを起こしてしまう可能性があるそうです。
ただ、納豆やしょうゆ、味噌など発酵食品では、ほぼアレルギーは起きないということです。
ハンノキの花粉が飛ぶのが1月から6月なので、ほぼ、スギやヒノキの花粉が飛ぶ時期と重なります。圧倒的に多いスギやヒノキ中心に検査をする場合が多いこと。
一般的な検査試薬にグリエム4は微量しか含まれていないため、大豆アレルギー陰性とでることも珍しくなのですね。
実は、グリエム4については、2月から保険で血液検査が受けれるようになりました。医療費の節約にもなりますね、なので、果物アレルギーだと思っていたり、豆乳を飲んだら口のなかに違和感をおぼえるあなたは、すぐに病院へ行くタイミングかもしれません。
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